有責配偶者からの離婚請求

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有責配偶者からの離婚請求

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2016/07/07 有責配偶者からの離婚請求

有責配偶者とは、離婚についてその原因を作った方の配偶者をいいます。たとえば、不倫してしまった夫などが最たる例です。そういう人からの離婚請求ですが、昔の日本の判例では、有責配偶者からの離婚請求は認められていませんでした。自分で離婚原因を作っておいて離婚させろとはなんだ、そんな好き勝手なことは認めないぞ、という態度だったわけです。それが、徐々に変わってきたのは昭和の終わり頃からで、昭和62年には最高裁が、有責配偶者からの離婚請求ではあるけれども、「夫婦がその年齢及び同居期間と対比して相当の長期間別居し、その間に未成熟子がいない場合には、相手方配偶者が離婚によつて精神的・社会的・経済的に極めて苛酷な状態におかれる等離婚請求を認容することが著しく社会正義に反するといえるような特段の事情のない限り、有責配偶者からの請求であるとの一事をもつて許されないとすることはできない。」と判示して、有責配偶者からの離婚請求を認める方向性を打ち出しました。(有責主義から破綻婚主義といいます)とはいえ、この判例自体は36年もの間別居していた、特別な事例のようなものだったのですが、その後、10年、6年と別居期間が短くても、有責配偶者からの離婚請求が認められるようになっていきました。ただし、離婚原因として別居期間が5年以上あれば、離婚できるなどという法律は未だなく、単に長期間の別居であればあるほど、婚姻の破綻が推定されやすくなるというに過ぎません。私の聞いた範囲では二年の別居でも認められた例があるようですが、この事例は別居期間だけではなく、その他の事情も相まって婚姻の破綻が認められた事例ですから、単純に何年別居したから離婚できるというものではないようです。

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